Lightmap社より、HDR Light StudioとUnreal Engine 5をリンクする新しいプラグインがすぐに利用できることが発表されました。Lightmap社により開発されたHDR Light Studio Unreal Connectionプラグインは、Unreal Engineのユーザーに効率的で強力なライティングワークフローを提供します。
※HDR Light Studio Automotive ライセンスが有効な方のみご使用可能
「HDR Light Studioのプラグインは、Unreal EngineのPath TracerおよびLumenとうまく連携します。LightPaint®機能により、インタラクティブなSkyLight HDRI上や3Dで、HDR Light Studioのテクスチャ矩形ライトを使用してライトを極めて正確に配置できます。Unreal Engineでスタジオ品質のライティングをより簡単に迅速に実現できるようになりました。HDR Light Studioのすべての利点とUnreal Engineのリアルタイムなフィードバックを組み合わせることができるのはすばらしいことです。」
Stefan Evrard氏 Mondlicht Studios
どのような機能と利点がHDR Light StudioによりUnreal Engineにもたらされるか?
Unrealにもライトがありますが、なぜHDR Light Studioが必要なのでしょう。ここでは、HDR Light Studioの使い方とUnreal Engine に対するその利点について説明します。
使い方
UnrealでHDR Light Studioを使用するのは簡単です。プラグインパネルで’Start’を押し、UnrealとのライブリンクでHDR Light Studioを開きます。Unrealでレンダリングされたビューポートが、HDR Light Studioのインターフェースに流し込まれます。これで、手元にある必要なツールとコンテンツを使用して、HDR Light Studioのインターフェース内でショットのライティング作業に集中できるようになります。
HDR Light Studio内でライティングを作成すると、標準の環境ライトと矩形ライトにより、ライティングがUnrealとリアルタイムで同期します。HDR Light Studioプロジェクトデータも同期し、Unrealプロジェクトファイルに組み込まれます。従って、HDR Light Studioを起動するたびに、ライティングデザインが自動的に読み込まれることになります。いったんライティングデザインが完成すると、HDRライティングテクスチャがより高い解像度でディスクにレンダリングされます。
HDR Light Studioによりどのような種類のライトがUnreal Engineで作成されるか?
ライトの外観により、Unrealシーン内の反射でライトがどのように表示されるかが決まります。ライトがデフォルトの真っ白な矩形の場合、どのようなライトもハードエッジを持つフラットライトの完全な矩形ではないため、反射においてはフェイクのように見えます。
HDR Light Studioは、完璧なライトの外観を作成することに特化しています。広範囲にわたるライティングのコンテンツタイプが提供されるため、スタジオでのライティング技術を再現できます。それぞれのライトの外観により、光源、ブレンドモードを使用したライティング効果、またはHDRIマップ全体など、ライティングデザインにHDR テクスチャが追加されます。
Sky Lightのライト / HDR Backdrop
HDR Light Studioでは、デフォルトで新しいライトがインタラクティブなHDRIマップに追加されました。このHDRIマップはUnrealシーンの周りを囲み、Sky LightまたはHDR Backdrop上のHDR Cubeマップとしてシーンの背後で Unreal と共有されます。
ライトは、インタラクティブなHDRIマップ上で調整され、Unrealは最新のHDRIマップテクスチャにより継続的に更新されます。この1つのHDRIマップには、ライトを無制限に含めることができます。HDRIマップを使用したライティングは、画像からの反射と照明が調和して機能するため、リアルなライティングが生成されます。1つのHDRIマップで複雑で微妙なライティングデザインを表現できます。
HDR Light Studioにより、既存のHDRIマップを読み込み、新しいライトを追加し、その他の調整を行ってライティングエフェクトを独創的に形成できます。HDR Light Studioは、Unrealでのライティング編集をライブで確認できる、リアルタイムのHDRIマップ編集スタジオであるとお考えください。これはオブジェクトをライティングする独特の手法であり、迅速な作業で美しくライティングされたシーンを生成できます。
HDRテクスチャ矩形エリアライト
単一のチェックボックスをクリックすると、ライトが共有HDRIマップから削除されます。ライトの外観は、HDR Light Studioプラグインにより作成され、制御されるUnreal矩形ライト上にマッピングされます。HDR Light Studioでライトの外観を調整すると、HDRテクスチャが更新され、Unrealの外観も更新されます。テクスチャには、ライトの一部を透明にするアルファが含まれていますので、ライトのエッジをソフトにできます。
The LightPaint® システム
ライトは、反射において適切な外観を持つ必要がありますが、それだけでなく適切な場所に配置する必要があります。Lightmap社による特許取得済みのLightPaint®システムでは、ユーザーはレンダリングされたビューポートを直接クリックして、モデル上にライトのエフェクトを配置できます。LightPaint®はライトを移動させ、モデル上のクリックされた場所にイルミネーションや反射、リムライトを適用します。ライトの新しい位置は瞬時に計算され、思いどおりのエフェクトがライトにより作成されます。キーボードショートカットを使用すると、レンダービューとHDRキャンバスツール間をすばやく移動できるため、LightPaint®による移動やスケーリング、回転などを行えます。3Dで思考したり、HDR Light Studioで異なるカメラビューを切り替えたりする必要はありません。1つのカメラビューからライティングを作成し、結果を即座に確認できます。
プリセットライブラリ
HDR Light Studioには、何百ものプリセットが付属しています。ユーザー独自のプリセットも保存できます。基本的なプリセットタイプは4つあります。
Rigs
リグは、複数のライトを含むライティングデザインです。リグには、HDRIマップやブレンドモードを使った調整ライト、フィルターエフェクトなどを含めることができます。ドラッグ&ドロップで、リグ内のすべてのライトを現在のライティングプロジェクトに追加できます。また、右クリックで現在のライトをリグプリセットに置き換えることができます。
Lights
ライトをレンダービュー上にドラッグ&ドロップすると、アクティブなLightPaint®メソッドにより、新しく追加されたライトが配置されます。HDR Light Studioでは、光源や任意の画像テクスチャ、ブレンドモードを使用したエフェクト、HDRIマップ、プロシージャルスカイとしてライトを扱うことができます。ライトの外観は、Main、Value Blend、Alpha Multiplyの最大3つのコンテンツから作成されます。
Content
コンテンツプリセットは、ライトの外観を制御するのに使用される素材です。このプリセットは、Main、Value Blend、Alpha Multiplyのライト設定に適用されます。ライティングのコンテンツタイプには、Bulb、Image、Scrim Light, Polygon、Gradient、Flat、Sky、Box Gradientがあります。さまざまなコンテンツタイプを即座に適用することで、ライトの外観をホットスワップできます。
Elements
エレメントは、コンテンツのサブ設定である特定の再利用可能な設定です。エレメントには、カラー、カラーランプ、グラディエントランプ、画像ファイルが含まれます。
ライティングはアートであるため、独創的なプロセスをサポートするにはライティングツールと多数のコンテンツが必要です。HDR Light Studioで利用可能な広範囲にわたるプリセットタイプを使用すると、効率的で独創的なワークフローでライティングのオプションを検討できます。
HDR Light Studioの追加機能
上記の主要な機能に加えて、この新しいプラグインでUnrealに導入されるHDR Light Studio 8のさらに重要な機能をいくつか紹介します。
Scrim Lights – スタジオフォトグラファーが使用するスクリム照明テクニックを再現
Composite Lights – グループライトやマスクライトなど
Procedural Sky – さらにクラウドプリセットを追加してリアリズムを強化
Light Looks – 1つのHDR Light Studioプロジェクトで複数のライティングデザインを保存、比較、複製、編集
Filters – 拡散ブラー、モーションブラー、高度なモーションブラーのエフェクト
Portable Lighting Designs – Portable Lighting Designs - 作成したHDR Light Studioライティングプロジェクトを保存し、サポートされている3Dソフトウェアにロードします。 ライティングは完璧に一致します。ここをクリックするとプラグインのすべての内容を参照できます。
軽量なテクスチャベースのライティング
HDR Light Studioは、HDRテクスチャを使用して軽量で効率的にレンダリングできる高品質のライティングを作成します。HDR Light Studioは、ショットの被写体の反射に見られるように、ライトの外観を最大限に制御できます。3Dモデル化したライトでスタンド上に不格好な物理的なライトリグを構築することが目的ではありません。プラグインのマーケティングビデオには適しているかもしれませんが、コマーシャルショットのライティングの場合は、ビュー内でライトを見たり、反射でライトのスタンドを見たり、追加の3Dジオメトリによるレンダリングのオーバーヘッドを処理したりする必要はありません。ライティングに関してあらゆる面で制御したいのであれば、HDR Light Studioにより実現可能になります。
業界標準
HDR Light Studioの最初のリリースは、2009年です。それ以降、Lightmap社はソフトウェアの改善と互換性の拡張に専念してきました。HDR Light Studioは、現在、インタラクティブなHDRIマップを介したライティング製品、パッケージ、ジュエリー、自動車画像の事実上の標準となっています。世界中の3DアーティストがHDR Light Studioに信頼を寄せて3Dライティングを改善しています。
価格と入手方法
Unreal Engine向けの新しいHDR Light Studioのプラグインは、HDR Light Studio 8.1.1以降(Windowsのみ)と互換性があり、HDR Light Studio Automotiveライセンスを必要とします。Unrealプラグインは、IndieまたはProライセンスでは機能しません。
HDR Light Studio Automotive ライセンスが有効なお客様は、Unreal Engineコネクションをダウンロード可能です。メーカーサイト よりアカウントにログインしてダウンロードしてください。トライアルは、こちらからどうぞ。
HDR Light Studio 8を無料でお試しください
HDR Light Studio 8を時間制限なしで無料でお試しいただけます。ライセンス不要の「デモ」モードで、以下の制限付きでHDRライティングをお試し頂けます。
・プロジェクトの保存と埋め込みはできません。
・HDRIコンテンツのレンダリングはできません。
・コネクションで共有されるHDRIコンテンツには、赤いウォーターマークが表示されます。
※HDR Light Studio Demoモード(無償版)のインストール方法については、以下動画をご参考ください。
HDR Light Studio Demoモード(無償版)のインストール方法
HDR Light Studioをデモモードで体験頂いた後、ご購入の際は以下よりライセンスをご注文頂き、やり取りの後に発行されるアクティベーションコードを入力するだけで、ソフトウェアを有効にできます。
HDR Light Studio について
HDR Light Studioは、3Dモデルを高速且つ正確に照明する方法を提供します。照明デザインは、あらゆるレンダラーで使用することができる高解像画像、ハイダイナミックレンジとして保存されます。 3DシーンをHDR Light Studioに読み込んで、プリセットライトをレンダービュー上に「ドラッグアンドドロップ」してください。HDRIマップとレンダリングビューが、正確 な位置にある新しいライトを即座に更新します。試行錯誤したり、どこにライトを当てるか推測する必要はもうありません。
HDR Light Studio のデモンストレーションムービー
基本的な操作方法の説明からデモ、Q & A まで、大変分かりやすい内容となっておりますのでぜひご覧ください。