本記事では、LiquiGen / IlluGen/GeoGen の指定バージョンで追加された新機能や改善点、仕様変更、不具合修正をまとめてご紹介します。製品ごとに整理しているので、「どこが変わったのか」を必要なところだけサッと確認できる構成です。

LiquiGen 1.0.4

新規追加(New Additions)
ノーマルマップのエクスポートパスを追加
「Export Image」に「Absolute Frames」を追加。これにより、フレーム数のカウントが 0 ではなく、タイムラインに表示される「絶対フレーム番号」から開始されます
環境設定(preferences)に「UI Brightness」設定を追加
統計(stats)にビューポート解像度を追加
モジュレーター出力プレビューからの、範囲外(out-of-bound)値に対応
VAT エクスポートに、ターゲットエンジンのオプションを追加
改善(Improvements)
大規模シーンでのパストレーサーの性能を改善
平面側のメッシュに対する SDF 生成を改善
グループが 1 つだけ存在する場合、そのグループの内容がノードメニューに表示されるように変更
修正(Fixes)
インポートしたメッシュ使用時に、反転コライダー(inverted colliders)が中空になってしまう問題を修正
ラスタライザーで影がちらつく問題を修正
パストレーサーで、発光(emissive)マテリアルのインデックス指定が誤っていた問題を修正
グラデーション・プリセットブラウザの特殊カテゴリで、誤ったコンテキストメニューが出る問題を修正
カメラのバインド判定が厳しすぎた点を修正  必要な入力を押した後、すべてのキーを離しても、カメラモード(Pan、Orbit など)に留まれるようになりました
カメラモディファイヤー(Shift=微調整、QE/WASD/矢印=フライ移動)で、誤った操作割り当てが作動してしまう不具合を修正
Node Details パネルで、テキストボックス外をクリックした際に、新しい値が反映されないことがある問題を修正
エクスポートに関連するメモリリークを修正
エクスポート結果から画像が欠落する問題を修正
環境設定(Preferences)内の「Simulation Preemption」に関する問題を修正(UI の応答性が改善されるはずです)
テキストボックス状態の終了時に、クラッシュにつながった可能性がある「まれな不具合」を修正
「Freeze Simulation」により、カメラやその他のアニメーション付きインポートがアニメーションしなくなる問題を修正
他に要素がない(ほぼ空の)モデルに、アニメーション付きカメラが含まれている場合に動作しない問題を修正
VAT エクスポートに関するいくつかの問題を修正。
VDB エクスポートで transform が誤っている問題を修正

IlluGen 1.1.0

新規追加(New Additions)
「Unreal Engine 5 / Unity」向けのマテリアル関数(Material Functions)初版をリリースしました。VAT テクスチャ、Optical Flowmaps などの読み込みに便利です。
使用するエンジンに応じて、Game Materials メニューからダウンロードしてください。
Geometry マスク(Geometry masks)を追加しました。Geo Combine Mask を使って定義し、ジオメトリを変更するすべての Geometry ノードに適用できます。
VAT Encode / VAT Decode ノードを追加しました:
頂点ごとの position / normal / tangent / color をテクスチャにエンコードできます。
Position は 1ピクセルにエンコード、または high/low ビットに分割して 2ピクセルにエンコードできます。
Position は正規化された値としてエンコードされるため、アニメーションの最大スケールを定義する必要があります。
Geo Noise にDisplacementモードを追加しました:Along normal、3D world(legacy)、3D local、tangent plane。さらに point orientation、または頂点の normal/tangent を使用するオプションを追加しました。
スプライトシート(spritesheet)エンコードに Super sampling AA オプションを追加しました。ループ用テクスチャの edge extension(エッジ拡張)も追加しました。Import ノードにストリーミングインポートを追加しました。
Importノードは、現在のタイムラインフレームに一致する複数ファイルを、フレーム進行に合わせてストリーミング読み込みできるようになりました。
Import ノードのファイル名で変数を使用できるようにしました
例:プロジェクトのディレクトリに対する相対パスでファイルをインポートできます。
Renderer に wrap mode(ラップモード)を追加しました。
グレースケール用の sRGB 表示を追加しました。これにより、グレースケールノードをカラーノードと同様のエンコードで表示できます。
Geo Render to Texture ノードに、Opacity Mask(不透明マスク)の入力と、頂点カラーのalpha による不透明度(Opacity)を追加しました。
Blend ノードは、blend mode が alpha の場合に alpha チャンネルを考慮するようになりました。
グレースケールの blend mode alpha は、カラーブレンドの alpha チャンネルと同様に入力をブレンドします。
これまでの blend mode alpha の挙動は、新しい blend mode mix を使用すると再現できます。
Preferences に UI Brightness 設定を追加しました。
Export: UV / UV to Color / Color to UV / UV Split / UV Merge に Invert Y channel を追加しました。
Optical Flow ノードを追加しました:
フレーム間でピクセルがどのように移動するかを解析します。
スムーズなフリップブック再生のためのフローマップ(flowmaps)生成に使用できます。
Flow Blend ノードを追加しました:
フローマップを使って 2つの画像をブレンドします。
モジュレーター出力プレビューで、範囲外(out-of-bound)の値に対応しました。
Renderer ノードのトーンマッピング(tonemapping)オプションに neutral tonemapper を追加しました。
UV from Grayscale ノードに derivative オプションを追加しました。
Levels ノードに Linear to sRGB と sRGB to Linear のプリセットを追加しました。
改善(Improvements)
さまざまなケースでエクスポート性能を改善しました。
Sheet Decode を改善し、複数フレームを一度にデコードできるようにし、frame perfect モードを追加しました。
別フレームをデコードするには Decode next frame を有効にしてください。
frame perfect の再生を有効にするには Playback mode を Standard に設定してください。
タイムラインの再生とスクラブを改善し、アニメーション付きパラメータの再現性を高めました。
すべてのノードでノードプリセット(node preset)をサポートしました。
ノードメニュー検索時の UI レイアウトを更新しました。
変更(Changes)
破壊的変更(後方互換性のない変更 / BREAKING):すべての Combine ノードを、より分かりやすくパラメータを公開する形に改名・改修しました。
Geo Combine Transform -> Geo XForm
Geo Combine Scale -> Geo Scale Points
Geo Combine Color -> Geo Color
書き出しは、プロジェクト解像度ではなく入力ノードの解像度でテクスチャをエクスポートするように変更しました。
グループが 1つだけ存在する場合、そのグループ内容がノードメニューに表示されるようにしました。
修正(Fixes)
(後方互換性のない変更 / BREAKING):ピボットに関する向き(orientation)の不整合を修正しました。
極端なスケーリング時に、Fractal ノードのランダム性が崩れる問題を修正しました。
グラデーション/カーブのプリセットブラウザのスペシャルカテゴリで、誤ったコンテキストメニューが出る問題を修正しました。
Node Details パネルで、テキストボックス外をクリックした際に新しい値が反映されないことがある問題を修正しました。
Copy and Transform のピボットベイク(pivot baking)を修正しました。
Geo Render to Texture ノードのアスペクト比の問題を修正しました。
テキストボックス状態の終了時に、まれにクラッシュする可能性があった不具合を修正しました。
Blend ノードで alpha チャンネルが欠落する問題を修正しました。
エクスポート進捗バーが 100% を超える問題を修正しました。
Sheet Encode を修正しました。
stride mode のとき、シーケンスの最後のフレームではなく最初のフレームをエンコードするよう修正
frame perfect になるよう修正
pixel perfect になるよう修正
subgraphs 使用時の後方互換性(backwards compatibility)処理に関する問題を修正しました。
Geo UV ノードを修正しました。
三角形ジオメトリでの不正な UV 生成
keep current モードでUIの整合性が取れていなかった問題を修正し、ミラー(反転)と回転の設定項目を表示(公開)するようにしました。
グリッド表示がオンのとき、背景色が一貫しない問題を修正しました。
Geo Copy to Points / Geo Copy and Transform / Geo Points Shape における point orientation の問題を修正しました。
Geo Copy and Transform ノードを修正しました。
points pin 使用時に jitter position が point orientation と整列していなかった問題
points pin 使用時に Distribution と skip last が削除される問題
Directional Blur の UV フィルタリングを修正しました。
Geo Space Warp における point orientation の問題を修正しました。
ビューポートで RGBA トグルを使用しているとき、alpha チャンネルが誤った色空間で表示される問題を修正しました。

GeoGen 0.5.2-beta

新規追加(New Additions)
ノードグラフに複数ファイルをドラッグ&ドロップできるようにしました。
カーブとグラデーションにコピー&ペースト対応を追加しました。
グラデーションとカーブ用の新しいプリセットブラウザを追加しました。
環境設定(Preferences)に「UI Brightness」設定を追加しました。
モジュレーター出力プレビューで、範囲外(out-of-bound)の値に対応しました。
改善(Improvements)
環境設定(Preferences)内のショートカットキー名が、ウィンドウのリサイズに合わせて伸縮するようにし、ツールチップも追加しました。
ノードメニュー検索時の UI レイアウトを更新しました
グループが 1つだけ存在する場合、そのグループ内容がノードメニューに表示されるようにしました
変更(Changes)
グラフの整列(align)オプションを、ショートカット対応に変更しました。
タイムラインキーの整列(align)を、ショートカット対応に変更しました。
修正(Fixes)
ノードグラフでのジオメトリ処理中にクラッシュ/フリーズする問題を修正しました。

Elemental Suite

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リアルタイムの煙や炎のシミュレーションツール

LiquiGen

リアルタイム液体シミュレーションツール

GeoGen

地形生成ツール(Beta版)

IlluGen

ライトと照明効果のシミュレーションツール

ライセンスについて

内容 詳細
永続ライセンス 取得したバージョンは永久に利用可能。
メンテナンス契約を解除しても使用期限なし。
12か月間の無料アップデート 購入後1年間は追加料金なしで
最新版へのアップデート可。
13か月目以降 有償メンテナンス契約でアップデート継続可。
(自動更新/購入時にオフ可能)

価格について

ノードロックライセンス
381,150 税込
単体で購入可能
1ライセンス。特定PCに紐づくタイプ。
フローティングライセンス
635,250 税込
最小購入3ライセンスから
1ライセンス。
複数PCで共有・チーム向け。

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