– RenderMan 22.6 リリース情報
– RenderMan for Houdini 22.6 リリース情報
– RenderMan for Maya 22.6 リリース情報
RenderMan for Houdini 22(RfH)の新しいリリースには、フィードバックに対処するための多数の新機能、およびRenderMan for Houdiniのワークフローとパフォーマンスに対する、多くの改善が含まれています。プラグインの多くの部分は、Houdiniへの統合を改善し、ユーザーの経験をシンプルにするために書き直されました。
- RenderManによるレンダリングは、Houdini Apprenticeエディションでは機能しません。サードパーティレンダリングを可能にするオプションについては、Side FXのウェブサイトを参照してください。
 - Houdini Indieは17.5とのみ互換性があります。少なくともバージョン17.5.210以降を使用してください。
 

RenderMan for Houdini内でレンダリングしたDylan Sissonによる「The Unsullied」
新着情報
複数の重要な変更点
- UIに関しては、さまざまな変更と改良が行われました。
 - カメラ投影スイープパラメータを追加しました。
 - ホールドアウトジオメトリを作成し、シャドウAOVを設定するためのホールドアウトシェルフやメニューツールを追加しました。
 - サブネット内のカメラを使用することが可能になりました。
 - objノードに対するGeo / xformモーションサンプルパラメータのオーバーライドが、インタラクティブになりました。
 - 「enable depth of field」 トグルの動作をROPノードへ移動します。
 - オブジェクトパスは、エクスプレッション に関する評価を行います。
 - scope :: namespace :: pxr * :: versionという名前のカスタムバージョンのpxrノードのサポートが追加されました。
 - スーパス RenderManパラメータをサポートします。
 - RfHは、標準カメラのパラメータからfovEndを動かすことが可能になりました 。
 - ユーザーは、env variable searchpathsを設定することが可能になりました。
 - ユーザーは、id、sampleCount、cpuTime、id、z AOVのピクセルフィルタなどをオーバーライドすることが可能になりました。
 - 変更されていないパラメータには常にデフォルトの値が適用されます。
 - ベイクレンダリングメニューツール、ROPボタンなどを追加し、ベイク処理中にIPRレンダリングが開始しないようにします。
 - テクスチャマネージャは、拡張子が不明なファイルを拒否し、警告などが出力されます。
 - Visibility SOPノードは、ビューポート内での視覚化に影響を与えるノードであるため、RenderManでのレンダリングには関係しません。
 - Spare RenderMan設定に、 “Round Curves”設定が追加されました。法線が含まれる曲線は、リボンとしてレンダリングを行います。また、この設定には法線を無視する効果があります。
 - スペアパラメータの再編成を追加します。
 
修正箇所
- Candidate membership(Candidata Objectsなど)に関わらず、マットとファントムなどを強制的にレンダリングするよう修正しました。
 - シェルフレンダーボタンで、AOVを出力します。
 - 変形のぼかしがオンの際に、複数のシェーダを含むメッシュがレンダリングされないバグは修正されました。
 - ピクセルアスペクト比を考慮に入れます。
 - Ptexに関するサポート(クワッドのみ)が修正されました。
 - ディスク上のVDBファイルの上書きが修正されました。
 - Hairが含まれるHoudiniのシーンが稀にクラッシュしてしまうバグが修正されました。
 - プリセットブラウザ内で、プレビューがレンダリングされない問題が修正されました。
 - シェーディングパラメータはデフォルトのパラメータを除くものが記載されます。
 - フォルダ変更時には、レンダリングを更新しません。
 - NURBS曲線は線形に変換され、直接レンダリングされているため、滑らかに表示されます。
 - 内部にPxrSeExprノードが含まれるマテリアルのエクスポートを阻害するバグが修正されました。
 - プリセットブラウザを使用したランプを含む、RfMプリセットのインポートを行うことができないバグが修正されました。
 - RfHの起動中にargsファイルを読み込む際、任意のRMAN_RIXPLUGINPATH環境変数を確認できなかったバグを修正しました。
 - RenderManに変換する時に、特殊なvstructmemberタグ ” .Struct”との組み合わせで使用されるosl構造体が、接続時に想定通りに構造を確立できないバグが修正されました。
 - バッチレンダリングの最初のフレームにモーションブラーがかからないバグを修正しました。
 - float配列のインスタンス属性について、正確に記述されるようになりました。
 - SOPでモーションブラーが時間に依存せず適用されなかったバグが修正されました。
 - RenderMan / PrimVars / Dicing PrimVars配下にある、Dicing Reference Cameraは想定通りに動作しジオメトリノードに追加されます。
 - ポイントインスタンス上のPoint Motion Blurでは「point velocity attribute」を選択することができるようになりました。
 - プリセットブラウザ
 - プリセットブラウザ内のメニューフォントの設定/固有のスケーリングが修正されました。
 - プリセットブラウザプレビューレンダリングの誤ったガンマ補正が修正されました。
 - ライトリグを保存する際に、プリセットブラウザが正しくプレビュー(画像)を生成するようになりました。
 
既知の問題点
- ファントムオブジェクトは、カメラの光線だけでなく、すべての光線からも削除されます。
 - 削除したノードを元に戻したり、サブネットが無効になった場合に、期待通りに機能しないことがあります。
 - インタラクティブレンダリングでは、レンダリングを開始する際に調整が必要となる場合があります。
 - サブネットの間接入力の再配線
 - IPR用の自動カメラの作成
 - RenderManのクリッピングプレーン
 - ライトインスタンスのマスターが無効な場合は、最初のレンダリング/更新ではマスターを表示します。
 
既知の制限
- Tractorの統合
 - Mantraライトを含むレンダリングは、実行することができません。
 - シェーダノードのバイパス
 - Houdini VOPを用いたレンダリング
 
RenderManについて
RenderManはハリウッド映画において、実写合成やリアリティを優先したプロフェッショレンダラーです。常にトップクオリティが求められるハリウッドニーズと技術が凝縮しています。RenderManは特に3Dアニメーションと視覚効果(VFX)のレンダリングにおいて大きな目標を達成するために設計されました。その結果RenderManは高速で効率よく最先端の機能を提供すると共に複雑なジオメトリを大量に取り扱うことができます。
