Mari 7.1 新機能情報
Mariでさらに広がる可能性
画像を投影する前に、すばやく傷を消したいと思ったことはありませんか?Mari 7.1では、新しい2Dペインティングモードを使用して、微調整を行ったり、デカールを作成したり、完全にカスタムのパターンをゼロからペイントすることが可能です。これにより、独自で完全に編集可能な素材を簡単に作成できます。それだけではなく、テクスチャに命を吹き込むためのスマートマスクも再導入されています。
Mari 7.1 新機能
2Dペインティングモード
2D画像をノードグラフやレイヤーの完全サポート付きで簡単にペイントできる新機能が追加されました。バージョン7.1では、ペイントバッファ、ノードグラフ、レイヤースタックなど、従来のMariの強力な機能に加え、強力な2Dペインティングモードを提供します。このモードでは、任意の画像を取り込み、2D画像やカスタムデカールをペイントしたり、リファレンス画像の欠点をクローンツールで修正したりできます。これにより、クリエイティブなフローを中断せずに作業を進めることができます。
追加コンテンツとアセット
リニューアルされたスマートマスクシェルフ(旧カスタムプロシージャルシェルフ)により、50種類以上のスマートマスクとユーティリティノードが追加されました。これには、業界プロフェッショナルのStuart Ansleyが設計したプリセットや、Johnny Fehrのグランジマップが含まれています。これらのエフェクトは、多様な結果を再現し、テクスチャにリアルな命を吹き込むことが可能です。
ノードグラフUXの改善
プロシージャルなユーザー体験を向上させるため、ノードグラフを改良しました。これには、ペイントノード作成プリセット、スイッチノード、ノードをシェルフアイテムとして保存する機能が含まれています。これらはすべて、Mariでの作業をより効率的にするために設計されています。
ペイントノード作成プリセット
ノードグラフの操作性を向上させるため、ペイントノードをアップデートしました。新しいペイントノード作成時には、アーティストが頻繁に使用するカラースウォッチをあらかじめ選択するか、カラープリセットシェルフに自分のスウォッチを追加できます。これにより、クリック数が削減され、操作がより効率的になります。
スイッチノード
Mari 7.1では、スイッチノードを使用して、異なる色のバリエーションを簡単に切り替えられます。スイッチノードのプロパティで入力を変更するだけで、異なるテクスチャの外観を迅速に切り替えることが可能です。これにより、パフォーマンスが大幅に向上し、マテリアルやスマートマスクの作成時に柔軟性が向上します。
ノードをシェルフアイテムとして保存
プロジェクトのノードグラフの一部をNode Packageとしてエクスポートできるようになりました。これは、マテリアルやスマートマスクと同様にノードネットワークをソース画像と一緒に1つのファイルにまとめます。この機能により、他のアーティスト間で事前に作成されたノードグラフを簡単に共有でき、画像パスが見つからない場合の再インポート作業を省略できます。
Backdropノード
ノード操作の改善に向けた取り組みの一環として、Backdropノードが改良されました。Backdropノード内の任意の場所をクリックするだけで、そのエリア内に含まれるノード全体を選択可能です。これにより、ノードの整理が効率化され、面倒な作業にかかる時間が短縮されます。
システム要件
OSの対応
- Windows 10 64-bit
- Windows 11 64-bit
- Linux OS:64ビット版(Rocky Linux 9)
Linuxデスクトップマネージャー
Mariは公式にGNOMEおよびMATEでテストされています。他のデスクトップマネージャー(KDEなど)でも概ね正常に動作しますが、バグ修正の対象は主に上記の指定された環境に限定されます。一部のデスクトップマネージャー(XFCEなど)はMariでのテストが行われていないため、サポート対象外となります。
最小構成
- CPU:Quad-coreプロセッサ
- ストレージ:キャッシュおよび一時ファイル用に使用可能な10 GB以上のディスクスペース
- RAM : 4 GB以上
- グラフィックスRAM :搭載RAM1GB 以上の空き容量
- 表示ディスプレイ :解像度1680 x 1050ピクセル以上
- グラフィックカード :1 GB以上のグラフィックメモリおよびOpenGL 3.2*以降をサポートする最新ドライバを搭載したNVIDIAまたはAMDグラフィックカード
*ディスプレイスメントプレビューは現在、OpenGL 4.0以降をサポートするカードとドライバでのみ利用可能です。
ベーカリー機能向けのGPU要件
ベーカリー機能を使用するためには、最低、GPUアクセラレーションによるレイトレーシングをサポートするグラフィックカードが必要です。専用のレイトレーシングハードウェアを備えたカード(例:NVIDIA カードの名前に「RTX」が付いたもの、および AMD 6000/7000ファミリー)に対応していますが、NVIDIA GTX 1080ラインなどの一部の古いカードもレイトレーシングをサポートしており、ベーカリー機能に対してテストされています。
複数のGPUを使用してベイキングを行う作業もサポートされています。
Mari 7.1 アップグレードについて
Mari 7.1 は、メンテナンス期間が有効なお客様に対して無償で提供され、ダウンロードが可能です。
メンテナンス更新をご希望のお客様は、こちらまでご連絡ください。
Mariの30日間評価版はこちら
※ダウンロードにはアカウントを作成する必要があります。
Mari について
MARIは、大規模なプロジェクトに対応できる創造的なテクスチャペインティングツールです。MARIには、多くの2Dペイント系ソフトウエアでは到達しえない創造的なツールセットを搭載しており、アーティストがペイント作業に専念することが可能です。MARIのインターフェースは 非常に反応が良く、軽快にペイント作業が進められます。3Dモデルに直接ペイントし、その結果をその場ですぐに確認することができます。また、制作時間を短縮し、今まで不可能とされていたテクスチャ制作を可能にします。