FumeFX 7 では、3ds Max にネイティブ実装された物理的に正確な GPU 加速型オーシャンシミュレーション 「NodeWorks Ocean」 が新登場。リアルタイムの海面生成、アダプティブメッシング、セカンダリーパーティクル、ダイナミックなオブジェクト相互作用を一つのワークフローに統合し、VFX とビジュアライゼーションの現場に最適な制作体験を提供します。


FumeFX 7 NodeWorks Ocean 機能説明

Ocean Sim ノード

Ocean Sim ノードでは、スペクトラムベースの波モデルによりシネマティックな水面を生成し、複数の波タイプと Perlin ノイズのブレンド、タイルバリエーションや高さマスクによるリピート抑制が可能。

Foam & Spray ノード

Foam & Spray ノードは、フォーム/バブル/スプレーをリアルタイム生成し、Arnold のポイントまたはボリュームとして効率的にレンダリング、Arnold User Data に完全対応します。

Ocean Dynamics ノード

Ocean Dynamics ノードは、海面とシーンオブジェクト間の真の双方向カップリング(浮力・曳波・セカンダリーパーティクルの発生)を実現します。

新機能と改良点

FumeFX 7.0 NodeWorks Ocean 概要

FumeFX 7.0 NodeWorks Ocean 概要

FumeFX 7.0 では、3ds Max にネイティブ実装された物理的に正確な GPU 加速オーシャンシミュレーションシステム NodeWorks Ocean を導入しました。VFX プロから建築ビジュアライゼーションまで幅広いユーザー層の要求に応えるべく、リアルタイムの海面生成、セカンダリーパーティクル効果、ダイナミックなオブジェクト相互作用を、アーティストフレンドリーな統合ワークフローにまとめています。

FumeFX 7 Ocean 機能紹介ビデオ

このシステムの中心となるのが Ocean Sim ノードで、高解像度の海面ジオメトリを生成し、フォーム(泡)やスプレー、バブル(気泡)効果を駆動します。穏やかな海岸線から嵐に揉まれる外洋まで、リアルでシネマティックな水面表現の基盤を提供します。大規模シーン向けには適応メッシングを用い、カメラ付近へジオメトリのディテールを集中的に割り当てることで、視覚的忠実度を損なうことなく最適なパフォーマンスを実現します。スペクトラムベースの波モデルと逆フーリエ変換により、幅広い周波数帯と方向にエネルギーを分配して自然な波の挙動を再現します。

アーティストは複数の Ocean Spectrum ノードをレイヤー化して、うねり(スウェル)、風で生じる短波、局所的な乱流を組み合わせることができます。内蔵の Perlin ノイズブレンディングにより波タイプ間のスムーズな遷移が可能になり、表面バリエーションを精密に制御できます。さらに タイルのバリエーションや高さマスクといったツールにより、目に見える繰り返しを排除し、海面全体に自然で不均一な波パターンをもたらします。

FumeFX 7 NodeWorks Ocean 説明
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Foam & Spray ノード
Foam & Spray ノードは、波の運動や波頭の曲率に基づいてパーティクルをリアルタイム生成します。フォーム、バブル、スプレーは Arnold のポイントまたはArnold のボリュームポイントとして効率よくレンダリングでき、年齢(age)・速度・密度などの Arnold User Data を完全サポート。時間経過による泡の透明度や消散といった動的シェーディングが可能です。
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Ocean Dynamics ノード
オブジェクトと海面の相互作用は Ocean Dynamics ノードが担当し、真の双方向カップリングを実現します。オブジェクトは接触時にさざ波や曳波を生成し、同時に浮力や摩擦力の影響を受けます。これらの相互作用からセカンダリのフォームやバブルを放出させることも可能です。Ocean Object ノードを使用すれば、シーン内ジオメトリやパーティクルをシミュレーションに取り込み、オブジェクトタイプ(静的/キネマティック/ダイナミック)、浮力挙動、摩擦、慣性、曳波生成まできめ細かく制御できます。
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NodeWorks 環境への統合
これらは NodeWorks のプロシージャル環境にシームレスに統合され、PhysX 剛体ダイナミクスとFiber シミュレーションを完全サポートします。これにより、浮力がファイバー拘束と自然に相互作用します。外洋の大規模ショットからスタイライズされた水表現まで、FumeFX 7 の NodeWorks Ocean は、必要としていた制御性・速度・リアリズムを 3ds Max 内で提供します。
NodeWorks 主なアップデート

NodeWorks 主なアップデート

  • NodeWorks:パーティクルグループに、ポイントを Arnold ボリュームとしてレンダリングするオプションを追加。従来の「すべてのパーティクルに適用されるグローバル設定」を置き換えました。
  • NodeWorks:Object Properties ノードに Object TM(変換行列)入力を追加。パーティクルでシーンオブジェクトのトランスフォームを制御可能に。
  • NodeWorks:パーティクル表示に、表示パーティクル数を減らすオプションを追加。
  • NodeWorks:メモリキャッシュがユーザー選択属性を保存するようになり、ディスクキャッシュと同様の挙動に。これに伴い、ディスク/メモリの両キャッシュは単一ダイアログに統合され、キャッシュ属性設定を共有します。
  • NodeWorks:パーティクルグループのキャッシュオプションがメモリキャッシュにも適用されるようになりました。
  • NodeWorks:これまではメモリキャッシュが満杯になるとシミュレーションが停止していましたが、上限到達時はメモリ保存のみをスキップし、計算は継続されます。
  • NodeWorks:Object Properties ノードがメモリキャッシュをサポート。メモリキャッシュからの再生時でもオブジェクトプロパティを復元できるようになりました。

修正について

NodeWorks & ISurf 主な修正項目

NodeWorks・ISurf 主な修正項目

  • NodeWorks:パーティクルグループのポイント表示タイプや色を変更しても、ビューポート表示が更新されない問題を修正。
  • NodeWorks:Explosion プリセットが必要なノードをすべて作成できない問題を修正。
  • NodeWorks:パーティクルを Arnold ポイントとしてレンダリングした際、意図しない余分なパーティクルが出力されることがある問題を修正。
  • NodeWorks:シミュレーション計算が完了直後に自動的に再開してしまう可能性がある問題を修正。
  • NodeWorks:Import Shape ノードで Set Mass を有効にした際、オブジェクト質量を誤計算する問題を修正。
  • NodeWorks:パーティクル表示を none に設定すると、パーティクル形状も表示されない問題を修正。
  • ISurf:3ds Max 2026 で ビューポートアイコンにマウスポインタを重ねるとクラッシュする問題を修正。
  • ISurf:FumeFX と併用した BoundingBox モードで不正な結果が出る問題を修正。
  • ISurf:FumeFX で Smooth Mask を使用するとクラッシュする問題を修正。
  • ISurf:FumeFX ボリュームのメッシングが正しく機能しない問題を修正。

価格について

商品名 価格(税込)
FumeFX シミュレーションライセンス サブスクリプション 1年間
(3ds Max, Maya 共通)
¥15,620
FumeFX シミュレーションライセンス サブスクリプション 2年間
(3ds Max, Maya 共通)
¥29,700
FumeFX 7 for 3ds Max サブスクリプション 90日間 ¥32,120
FumeFX 7 for 3ds Max サブスクリプション 1年間 ¥60,170
FumeFX 7 for 3ds Max サブスクリプション 2年間 ¥98,120

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