FumeFXがさらに進化!今回のアップデートでは、ツールの使いやすさや制作効率を向上させる新機能が多数追加され、エフェクト制作の可能性が大幅に広がりました。また、これまでの不具合の修正も行われ、より安定した作業環境が実現します。それでは、新機能と改善点、修正内容を詳しくご紹介します。

動画は解説音声がないため、公式ページの記事を参照しわかりやすく解説しております。ぜひ動画と併せてご参照ください。

新機能と改善点

1. ツールバーの拡張

FumeFXツールバーに、以下の新しいアイコンが追加されました:

  • 剛体ダイナミクス
  • ソフトボディダイナミクス
  • 布、ボクセルグリッド、爆発、PBD(粒子ベースダイナミクス)液体のクイックプリセット
  • NodeWorksとISurfのアイコン

これにより、より直感的な操作が可能になりました。

2. FumeFXオブジェクトとモディファイアの検索対応

FumeFXオブジェクトとモディファイアが、3ds Maxの検索オプションからアクセスできるようになりました。必要なツールを素早く見つけられるので、制作フローがスムーズになります。

3. FumeFXアクション

FumeFXアクションが3ds Maxの「ユーザーインターフェースカスタマイズ」ダイアログに表示されるようになりました。これにより、ユーザーは必要なアクションを簡単にカスタマイズできます。

4. NodeWorksでのモディファイア対応

NodeWorksが、生成されたメッシュを変形できるBend(曲げ)やTaper(テーパー)などのモディファイアの適用をサポートできるようになりました。ただし、この機能はArnoldでの直接レンダリングには対応していません。

5. PBD初期状態ノードの追加

NodeWorksにPBD初期状態ノードが追加されました。このノードにより、GPU液体シミュレーションキャッシュファイルをシミュレーションの開始点として読み込むことが可能に。これにより、水域が安定した状態でシミュレーションを開始する必要のあるシナリオで、シミュレーションのターンオーバー時間を大幅に短縮できます。

6. 泡の再タイミングサポート

NodeWorks PBD Liquidsで泡の再タイミングサポートが追加され、よりリアルな表現が可能になりました。

7. Arnoldレンダリングの改善

NodeWorksがArnoldを使用したフォームモーションブラーのレンダリングを改善。これにより、パフォーマンスが2倍以上向上し、メモリ使用量も削減されました。

8. クイックプリセットの自動認識

NodeWorks RBD、SBD、PBDクイックプリセットが、オブジェクト名(例:床、プール、噴水、静的、地面、ガラス、ボトル、シンク、浴槽など)を自動的に認識し、静的衝突オブジェクトとして追加されるようになりました。

9. PBD Liquid初期粒子サイズの改善

NodeWorks PBD Liquid Quick Presetの初期粒子サイズの処理が改善され、より細かく制御できるようになりました。

10. スピン出力の追加

オブジェクト情報ノードにスピン出力が追加されました。

Set Particle Attribute ノードにスピン入力が追加されました。

11. ISurfのtyFlow対応

ISurfオブジェクトが、チャネル名を参照してtyFlowUVWチャネルを使用できるようになりました。これにより、tyFlowとの連携がさらに強化されました。

修正内容

1. 3ds Max 2025でのシミュレーション問題の解決

FumeFXが3ds Max 2025上で発生していたシミュレーション問題を解決しました。

2. Arnoldシェーダー設定の修正

NodeWorksのGround ExplosionおよびWW2 Flakプリセットで、新しいArnoldビルドに適切に対応したシェーダー設定が行われました。

3. 再シミュレーションがトリガーされない問題

NodeWorksのファイバー設定を変更しても再シミュレーションがトリガーされない問題を修正しました。

4. シーンレンダリングの更新問題

NodeWorksのArnoldユーザーデータエクスポートオプションを変更しても、シーンレンダリングの更新がトリガーされない問題を解決しました。

5. キャッシュの再ロード問題

NodeWorksディスクキャッシュロールアウトで、「リタイマーの使用」や「時間スケール係数」オプションを変更してもキャッシュの再ロードとシーンの更新がトリガーされない問題を修正しました。

6. Time Scale Factorの不具合

NodeWorks Load Particle Cacheノードで、Time Scale Factorパラメータが常にグレー表示される問題を修正しました。

7. スピンノードの単位変換問題

NodeWorksスピンノードでスピン軸ピンが接続されると、単位変換が適用されていた問題を修正。現在は、変換を行わず直接値が使用されます。

8. ISurfのクラッシュ問題

サードパーティのパーティクルシステムからUVWチャネルを書き込もうとすると発生していたISurfのクラッシュ問題を修正しました。

まとめ

FumeFXの今回のアップデートは、新機能の追加と不具合修正の両面で、ユーザーの制作環境を大幅に向上させる内容となっています。特に、NodeWorksの機能拡張やArnoldレンダリングの改善によって、効率的で直感的なエフェクト制作が可能になりました。

ぜひ最新バージョンをお試しいただき、FumeFXの進化を体感してください!

3ds Max・Mayaユーザー必見!FumeFXでシミュレーション作業を劇的に効率化しよう!

FumeFXは、煙、火、爆発、液体などのリアルな流体シミュレーションを可能にする強力なプラグインです。特に最新アップデートでは、3ds MaxやMayaとの連携がさらに強化され、作業効率が大幅に向上しています。

ぜひ製品に触れて今後の制作にお役立てくださいませ。

 

ご不明な点はお問い合わせください

お問い合わせはこちら