この10年で最も重要な
RenderMan メジャーリリースが登場
RenderMan メジャーリリースが登場
今回の最新バージョンでは、長編アニメーションおよび VFX 向けの最終フレームレンダラとしての
RenderMan XPU™
を導入し、比類のないパフォーマンス、インタラクティビティ、そしてクリエイティブの自由を実現するために、Pixar の従来の RIS アーキテクチャを置き換えます。これはこの10年で最も重要な
RenderMan
リリースであり、今日の最新ハードウェアを最大限に活用するためにレンダラを完全に書き直したものです。
RenderMan 27 では XPU に重要な機能強化が施され、高品質な最終フレームを生成する際に、アーティストが CPU と GPU の両方のリソースを活用できるようになりました。XPU はプロダクションレンダリングに不可欠なチェックポイント機能をサポートするようになり、レンダーファームの管理面を向上させます。さらに、ディープデータワークフロー、高度な Stylized Looks™ ツールセットのサポートに加え、マット生成や追加の AOV オプションといったコンポジット機能も備えています。機械学習を活用したインタラクティブデノイズにより、ライブレンダリングセッション中の画質を維持しつつイテレーション時間を短縮し、アーティストのワークフローは一層加速されます。
XPU の追加強化としては、マルチ GPU レンダリング、メッシュライトの完全サポート、すべての物理ライトのサポート、さらに ILM の MaterialX Lama の統合が含まれます。
また、NVIDIA RTX PRO による最終フレームレンダリングの改善に加え、Solaris ワークフローの強化と最新の DCC ツールとの互換性拡大により、RenderMan 27 は VFX Reference Platform 2024 と完全に整合し、業界全体のパイプラインにおける安定性と互換性を保証します。
また、NVIDIA RTX PRO による最終フレームレンダリングの改善に加え、Solaris ワークフローの強化と最新の DCC ツールとの互換性拡大により、RenderMan 27 は VFX Reference Platform 2024 と完全に整合し、業界全体のパイプラインにおける安定性と互換性を保証します。
Pixarでは、RenderMan XPU をすでに『トイ・ストーリー5』の制作に投入しており、シネマティックなライティングにおいて、アーティストにかつてないインタラクティビティをもたらしています。フィードバックが速くなったことで、映画制作者たちは、Pixar作品に対して観客が期待する妥協のないクオリティを維持しながら、より一層クリエイティビティとストーリーに集中できるようになりました。
XPU によって、Pixar はアーティストとスタジオが NVIDIA RTX の性能を最大限に活用できる環境を実現しています。比類のないパフォーマンスとインタラクティブなワークフローを組み合わせることで、RenderMan 27 はアーティストが想像するスピードで創作できるようにします。NVIDIA としても、XPU がスタジオにおける最終フレームレンダリングへのアプローチを再定義していく姿を見ることに、大きな期待を寄せています。
私たちのライティングチームは、XPU のパフォーマンスに非常に強い感銘を受けています。ディスプレイフィルタのサポートをはじめとする新しいプロダクション機能が一通り出揃ったことで、最終レンダリングを XPU に移行する準備は十分に整いました。
RenderMan バージョン 27 は、メンテナンス契約中のお客様向けに、本日より renderman.pixar.com にてご利用いただけます。RenderMan の商用ライセンス価格は ¥137,000 税別(初年度メンテナンス含む) です。数量に応じた割引もご用意しています。
非商用プロジェクトを制作する研究者、個人アーティスト、学生の皆様には、本日より
Non-Commercial RenderMan へのアクセスが提供され、
RenderMan XPU もフルサポートされます。
Pixar の RenderMan について
RenderMan は Pixar のプロダクションレンダラであり、『トイ・ストーリー』以降のすべての Pixar 作品で使用されています。もともとは最先端テクノロジーを通じてシネマティックな映像表現を実現するために開発され、『アビス』『ターミネーター2』『ジュラシック・パーク』『アバター』といった映画史に残る作品の視覚効果を支えてきました。
現在の RenderMan は、インタラクティブなスピードと高品質な最終フレームレンダリングを両立させるために完全に書き直された、XPU と呼ばれる最新のハイブリッド CPU & GPU アーキテクチャを採用しています。長編アニメーションおよび視覚効果制作の厳しい要件に応えるべく設計された RenderMan は、アートとサイエンスの交差点で進化を続け、高度なワークフロー、スタイライズ表現、オープンスタンダードをサポートしています。
30年以上にわたり業界全体で使用されてきた RenderMan は、世界中のスタジオ、アーティスト、ストーリーテラーから信頼されるレンダラであり続けています。
Pixar Animation Studios について
Pixar Animation Studios は、The Walt Disney Company の完全子会社であり、コンピュータアニメーションのアートにおいて、世界的に知られた技術力・創造性・制作能力を持つ、アカデミー賞®受賞歴のある映画スタジオです。カリフォルニア北部に拠点を置く同スタジオは、これまでに『トイ・ストーリー』、『モンスターズ・インク』、『カーズ』、『Mr.インクレディブル』、『レミーのおいしいレストラン』、『WALL•E/ウォーリー』、『カールじいさんの空飛ぶ家』、『メリダとおそろしの森』、『インサイド・ヘッド』、『リメンバー・ミー』、『マイ・エレメント』といった、史上最も成功し、愛されているアニメーション映画の数々を生み出してきました。
その作品および技術はこれまでに 40 個のアカデミー賞®を受賞し、映画の世界興行収入は 150 億米ドル以上に達しています。Pixar の 29 作目となる長編作品『星つなぎのエリオ』は、現在 Disney+ にて配信中です。
Pixar および RenderMan は、Pixar Animation Studios の登録商標です。
