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・RenderMan 25 製品概要 & 新機能情報
・RenderMan 25 よくある質問と回答
New! RenderMan 25 紹介動画を追加!
こちらの動画では、Pixar社のレンダリングソフトウェア「RenderMan」の最新バージョンであるRenderMan25のリリースに伴い、ハイライトを紹介しています。
最新バージョンでは、機械学習機能を取り入れたRenderMan Denoiserの導入、XPUの高速化、アーティストツールの充実化が行われています。
また本バージョンより、非商用版でもXPUの機能が使用可能になり、Blender3.0にも対応するようになりました。
Pixar Animation Studios社、RenderMan® 25 をリリース
機械学習を活用したアニメーションおよびVFX向けの高度なノイズ除去技術を搭載
カリフォルニア州エメリービル、2023年4月17日 – 本日Pixar Animation Studios社は、受賞歴のあるPixar社のアニメーションや視覚効果をレンダリングするための技術であるRenderManのバージョン25をリリースいたしました。最新バージョンは、レンダリングプロセスを大幅に変革するDisney Researchの機械学習を使った高度なノイズ除去技術を搭載しています。加えて、今回のメジャーリリースでは、スタイル設定のための新しいクリエイティブコントロール、堅牢なスケーラビリティ、そしてPixar社のUSD(Universal Scene Description)の統合を強化したことにより、プロダクションレンダリングに対して数多くの機能強化を提供します。そして、Pixar社の次世代レンダラーである RenderMan XPU™ は、長編映画アニメーションと VFX 向けのボリューム、セカンダリパス、および純粋なパフォーマンスをサポートすることにより、新たなマイルストーンに到達します。
RenderManのバージョン 25 に搭載されている高度なノイズ除去技術は、品質と速度の両方における前例のない飛躍のために機械学習を活用した斬新なアプローチを使用しています。Industrial Light and Magic社、Pixar Animation Studios社、そしてWalt Disney Animation Studios社共同のDisney Researchによって開発されたこの最先端技術は、『トイ・ストーリー4』以降のすべてのPixar作品を含め、すでに制作現場において多用されています。このDenoiserは、従来他社製デノイザーでは難しかった髪の毛や傷などの細かいディテールの保持に優れており、長編映画アニメーションと VFX の両方のレンダリング時間を大幅に短縮しました。
「新しいDenoiser は、スタジオパイプラインを変革し、他の方法では不可能だったショットのレンダリングを可能にしました。」とPixar社CTO の Steve Mays氏は述べています。「この新しいテクノロジーを RenderMan コミュニティに導入することで、パイプラインが変化し、業界全体のアーティストに感動を与えることができます。」
Autodesk社の Maya®、Blender®、Foundry社の Katana®、および SideFX社の Houdini® 用の RenderMan アーティスト ツールはすべて、VFX リファレンスプラットフォーム2021 のサポートを含め、バージョン 25 用に包括的に更新されました。MaterialX Lama シェーディングシステムの更新により、より物理的に正確な結果の生成が可能になり、RenderMan Stylized Looks の新しいアーティスト機能により、より幅広い範囲のノンフォトリアリスティックイメージが表現できます。さらに、このリリースでは、新しいマテリアルライブラリやプロダクション対応のアセットなど、アーティスト向けの新しいマテリアルが提供されます。
「Disney Research のディープラーニングデノイザーの品質には非常に感銘を受けました。そのマルチフレームデノイザーは、アニメーションや VFX 作品に最適で、レンダリング時間の短縮に本当に役立っています。」
と、MPC社 Head of Lighting and OptimizationのWill Earl氏は語りました。
「CG 画像のノイズ除去は、考えられる最も完璧なニューラル処理のユースケースであり、結果がそれを証明しています。完璧です!」
と、LAIKA社 Shading Technology Supervisor の Mitch Prater氏は述べました。
RenderMan バージョン 25 は、メンテナンス契約が有効なユーザー様を対象に、renderman.pixar.com からダウンロードできます。RenderManは1ライセンス(初年度メンテナンス含む) が132,880円(税込)で、年間メンテナンスは41,250円(税込)でご購入いただけます。非営利プロジェクトを作成する研究者、個人アーティスト、および学生は、商用版リリースと同日にFree Non-Commercial RenderManにアクセスが可能になり、今回はXPU が追加されます。詳細については、renderman.pixar.comをご覧ください。RenderMan のご購入はこちら
RenderManについて
RenderManは、アカデミー賞の受賞実績のあるレンダリングソリューションで、長編映画アニメーション、VFXの他、あらゆる種類のプロジェクト向けにすばらしい画像を作成することに抜きんでています。RenderManは、新しい創造的および技術的な課題に対処するために、また、コンピュータテクノロジーにおける最新の進歩を利用するために日々進化を遂げています。
Pixar Animation Studiosについて
The Walt Disney Company の完全所有子会社である Pixar Animation Studios は、アカデミー賞を受賞した映画スタジオであり、コンピューターアニメーションの分野で世界的に有名な技術、創造性、制作能力を備えています。北カリフォルニアのスタジオにおいて、『トイ・ストーリー』、『モンスターズ・インク』、『カーズ』、『Mr.インクレディブル』、『レミーのおいしいレストラン』、『ウォーリー』、『カールじいさんの空飛ぶ家』、『メリダとおそろしの森』、『インサイド・ヘッド』、『リメンバー・ミー』、『私ときどきレッサーパンダ』など、史上最も成功し愛されているアニメーション映画を制作してきました。その映画とテクノロジーは 40 ものアカデミー賞® を受賞しており、映画の全世界の興行収入は 140 億ドルを超えています。Pixar社の第27作目である『マイ・エレメント』は、米国で2023年6月16日に公開、日本で8月4日公開予定です。
Pixar & RenderMan は、Pixar Animation Studios の登録商標です。
Blender は、Blender Foundation の登録商標です
Houdini は SideFX の登録商標です。
Katana は Foundryの登録商標です
Maya は、Autodesk Inc. の登録商標です。