Mari 4.6v4 がリリースされました。今回のバージョンでは、新機能の追加および機能改善・修正が施されています。

以下に Mari 4.6v4 で追加された新機能情報を紹介いたします。

限定したパッチ範囲のベイク

以前のバージョンのMariでは、下流パッチの小範囲だけがマスクされるにも関わらず、ベイクを実行するとプロジェクト内のすべてのパッチに対し上流グラフの結果をフラット化していました。これは大量のUDIMを持つオブジェクトの場合、多くの計算時間を費やします。Mari 4.6v4では、上流の結果をBake Pointノードにフラット化する際にLimited Patch Rangeを使用することができるようになりました。これにより、パッチ範囲を特定し、範囲外にあるパッチの背景カラーを選択することで、必要なUDIMパッチにベイクを制限することが可能になります。ベイク時間を減らして、Bake Pointを使用するプロジェクトの複雑さを下げます。

ベイク時のエクスポート

上流結果をアップデートした後に、Bake Pointでフラット化した結果をディスクへ自動エクスポートするためのオプションが追加されました。Export on Bakeを有効にしてパッチをベイクすると、ユーザーが手動でアップデート情報をエクスポートする代わりに、Mariがテクスチャを既定のパスに書き換えます。これにより、他のアプリケーションへ繰り返しアップデートを送る処理を合理化します。

Transform Tool: Local Space Mode

新しいLocal Space Modeが既存のTransformation Toolに追加され、回転した後にトランスフォームギズモをオブジェクト軸に沿って操作することが可能になりました。CTRLキーを押しながらTransformation Toolsのハンドルを操作すると、反復ステップでトランスフォームを編集できます。また、Transformation Toolのヒット領域が拡大されたため、ピクセルパーフェクトなハンドル選択の必要がなくなりました。


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その他、Mari 4.6v4 に関する詳細は、リリースノート(英語)をご覧ください。

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Mari について

MARIは、大規模なプロジェクトに対応できる創造的なテクスチャペインティングツールです。MARIには、多くの2Dペイント系ソフトウエアでは到達しえない創造的なツールセットを搭載しており、アーティストがペイント作業に専念することが可能です。MARIのインターフェースは 非常に反応が良く、軽快にペイント作業が進められます。3Dモデルに直接ペイントし、その結果をその場ですぐに確認することができます。また、制作時間を短縮し、今まで不可能とされていたテクスチャ制作を可能にします。
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