2018年10月29日、Thinkinetic社よりPulldownit 4.5 for Mayaがリリースされました。

Maya用プラグインPulldownitの最新アップデート版では、FXアーティストやフリーランス向けにユーザー体験をさらにスムーズで高い応答性に焦点を当てました。Mayaがアニメーションで広く使用されていることを知り、ソルバコードまで深く入り込み、デフォームメッシュのフレームごとの更新をより高速化したため、キネマティクスオブジェクトとしてPDIダイナミクスに含まれたキャラクタスキンまたはnClothシェイプに対するパフォーマンスの低下はほぼ無くなりました。

リアルな破壊エフェクトには塵埃が必要なため、新ツール「Attach particles to fragments」を導入しました。この小さなユーティリティを使用して、Maya nParticlesをマテリアルごとのフェースに貼り付けられるため、流体や追加の破片を内部フェースからのみ簡単に放出することができます。他のDCCツールへ移動して放出ガイド用に白黒マップをペイントする必要はなくなりましたが、もちろん従来のMayaワークフローは引き続き使うことができます。この新ツールは、選択したフェースだけからの放出を素早く行うための代替策で、実際にはPDFと別にMayaでパーティクルをフェースに貼り付ける必要がある様々な作業に使うことができます。

Esteban Cuesta氏は、Pulldownit 4.5における改善点の紹介や、新しいPDIツールをMayaの流体と同時に使って破片から塵を放出する方法を特化した素晴らしいチュートリアルを作成しました。


Pulldownit 4.5 for Maya 新機能ビデオ

また、必要に応じていくつかの破砕パラメータをアニメーション化することが可能になり、希望するフレームで割れ目の伝播モードを切り替えるための新しいイベントも追加しました。このイベントを有効化することによって、その場でしばらくモデルに衝撃を与え、特定のフレームで完全に破壊させることができます。

他にも、使いやすさの向上も行いました。小さな破片からクラスタを作り出すときの破片選択をより簡素化するための新しいツールや、衝撃を受ける立ち状態のモデルに対する異なるテイクの生成を簡単なタスクにする「Static-Only Break」破砕オプションの動作向上、そして前バージョンで発生していた厄介なバグの修正などが含まれます。

無償アップグレードについて

※Pulldownit 4.5 for Maya について、サポート契約*期間中のお客様には無償で提供されます。インストーラはメーカーサイトよりダウンロード頂けます。
*サポート契約は Pulldownitプラグインご購入より1年間有効です。

Pulldownitについて

建物の崩壊・破砕をシミュレートするプラグイン
Pulldownitは、破砕の作成だけでなく大量のリジッドボディシミュレーションを行うことができる最新のダイナミクスソルバです。この技術を使えば、デジタルアーティストの方は、建物の倒壊やサーフェスのヒビ割れ、またはあらゆる種類の脆弱なマテリアルの破砕を高速かつ簡単にシミュレーションすることができます。

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