Pulldownit 5.5 for Maya がリリースされました。
Shatter itツールはマルチスレッド化され、高度に最適化されており、以前と比較して粉砕が最大8倍高速になりました。モデルのチッピング領域も高速化され、マウスをクリックするだけでビューポート上で直接シャターセンターを削除することができます。
バージョン5.0で導入された Bounded Cracks が強化され、目的のフレームで動的に切り替える機能が強化されており、ある時点でサーフェスを完全に引き裂くようなストレスクラックを簡単に作成できるようになりました。
複雑な破壊シーンでの作業がより簡単で直感的になりました。多数のオブジェクトが衝突する場合、ダイナミックソルバは既定のパラメータを使用して良好な破壊結果が得られるように調整されています。2つのオブジェクトが互いに衝突する場合は、硬さの値を小さくするだけで、どちらのオブジェクトが最初に破壊されるかを決定できます。
Mayaキャッシュ再生(Maya Cache Playback)がシーン全体のシミュレーションキーのベイク処理後にサポートされるようになりました。これにより、ユーザは高速で持続的なレートでシミュレーションを再生し、その後必要に応じてダイナミックデータを復元して変更することができます。
UIにも便利な改良が加えられており、一度に複数のフラクチャのパラメータを変更して複数のクラッカーを作成したり、1回のクリックですべてのクラッカーパスの表示を切り替えたりすることができます。
最後になりましたが、以前のバージョンで発生していた多くの厄介な問題が修正され、ツールをこれまで以上に予測可能で信頼性の高いものにしました
以下では、パフォーマンスとユーザビリティの改善点をすべて確認できます。また、Pulldownitのバージョンログページで修正の全リストを確認できます。
Pulldownit バージョンログページのバグ修正リストの詳細はこちら(英語)
ライセンスが有効なお客様は、アカウントからPulldownit 5.5 にアクセスできます。
Shatter(粉砕)ツールの新機能
Shatter Itは、オブジェクトを何百、何千もの破片に分解するその他のパフォーマンス向上とともにマルチスレッド化され、以前のリリースの約8倍高速になりました。
ビューポート内でシャターセンターを直接削除する機能が追加されました。Shatter it draftモードでマウス+Ctrlキーをクリックするだけで、選択したシャターセンターが削除されます。
Dynamicsの新機能
フレームまでBounded Cracksを生成する新機能により、ストレスクラックの伝播を目的のフレームまで継続し、その後は通常のダイナミッククラックとして継続するように設定できます。
フレームで動的になるフラクチャボディに対して、初期速度が設定可能です。静止状態のフラクチャボディにも、線形速度や角速度が追加され、オブジェクトが動的になる際の初期運動方向をこのように設定するができます。
フラクチャボディ間の衝突時の挙動がより直感的になり、硬度の値を下げるだけで、どれが最初に破砕されるかを決めることができるようになりました。また、小さな破片の衝突では破砕が起こらなくなったため、破砕のアクティブ化は常に2つのオブジェクト間の正確な衝突の瞬間に開始されます。
UIの機能強化
シーン全体のPDIキーをベイク処理した後にサポートされるMayaキャッシュ再生(Maya Cache Playback)。Mayaキャッシュ再生を使用する前にPDIデータを削除する必要がなくなり、後でシミュレーションを復元して必要に応じて変更することができます。
シミュレーションのベイク処理後にすべてのPDIデータを自動消去する新しいオプション。この新しいオプションを使用すると、PDIキーのベイク処理直後にMayaキャッシュの再生(Cache Playback)を最速で使用できます。
一度に複数のフラクチャボディのパラメータを設定できる新機能。
選択したクラッカーの名前を編集できるようになりました。
一度にすべてのクラッカーパスを表示/非表示にする新機能。
一度に複数のクラッカーのパラメータを設定できる新機能。
一度に選択したすべてのカーブに対してクラッカーを作成できるようになりました。
Pulldownitについて
建物の崩壊・破砕をシミュレートするプラグイン
Pulldownitは、破砕の作成だけでなく大量のリジッドボディシミュレーションを行うことができる最新のダイナミクスソルバです。この技術を使えば、デジタルアーティストの方は、建物の倒壊やサーフェスのヒビ割れ、またはあらゆる種類の脆弱なマテリアルの破砕を高速かつ簡単にシミュレーションすることができます。