IlluGen 1.0登場!
 
Fractalノードを使ったリアルタイムVFXの作り方を動画で解説しています。

【IlluGen】リアルタイムVFXアセット生成ツール

JangaFX の IlluGenで、2D・3DプロシージャルVFXアセットを自在に。

JangaFX の IlluGen は、リアルタイムで 2D/3D のプロシージャルVFXアセットを作成できるツールです。この記事では、Fractal(フラクタル)ノードに焦点を当てた紹介動画を入口に、IlluGen 1.0 の主要機能と実務で使えるワークフロー例をまとめます。

動画は全編英語で公開されていますので、YouTubeの自動翻訳機能と字幕をご活用ください。


IlluGen 1.0 の主要機能(抜粋)

  • リアルタイムのノードプレビュー
  • 2D/3Dビューポート(アセット種別で見やすく編集)
  • アニメーションタイムライン(キーフレーム、カーブエディタ、繰り返し・ループに対応)
  • フリップブックの読み込み/フレーム単位編集/エクスポート(2D・メッシュ両対応、非正方形テクスチャも可)
  • タイルテクスチャのプレビュー(タイリング確認が容易)
  • フィルタ切り替え(Bilinear/Point)
  • ノード検索とスマートサジェスト(ピンからのドラッグで名称検索、文脈に応じた候補提示)
  • リルートピン(配線の経路整理)
  • サブグラフ(よく使う処理の再利用)とノードプリセット化
  • Basic PBRレンダリング、シェーディングモデル Alpha/Opaque/Multiply/Translucent
補足:IlluGen では アルファも通常の色チャンネル同様に扱えるため、パッキングや合成の自由度が高い設計になっています。

収録ノードのハイライト

IlluGen 1.0 には多彩なカテゴリのノードが収録されています。ブログの主題に関連する項目を中心に抜粋します。
Fractal(フラクタル)
  • color: fractal(カラー系)
  • grayscale: fractal(グレースケール系)
  • いずれもパターン生成の要として活用できます。
コースティクス grayscale: caustics
UV 系 uv: directional / flow / radial / rotational / spline / transform …
合成・仕上げ(一例) utils: blend / multi blend / softblend / rgba merge/split / denoise / directional blur / glow / fxaa …
Flipbook utils: sheet decode / sheet encode
ジオメトリ/エクスポート メッシュ関連の生成・書き出しに対応
※個々のノードの入出力や細かなUI名称はバージョンで変わる可能性があるため、本記事では一般的な機能概念として記載しています。

Fractal ノードの基本

Fractal は 複数スケールの要素を重ね合わせて複雑なパターンを得るためのノードです。

ノード 用途・特徴
grayscale: fractal 高さ情報やマスクに使えるテクスチャを生成
color: fractal カラー表現を含むパターン生成が可能
UV系ノード
(directional/flow など)
Fractalと組み合わせることで、流れ・回転・放射状など方向性のある変形やワープを付与
合成ノード
(blend/multi blend/softblend など)
Fractalと併用すれば、他素材とのブレンドや仕上げもシンプルに構築可能

ワークフロー例(実務で使いやすい3パターン)

タイル可能なパターン生成
  1. grayscale: fractal でベースパターンを生成
  2. uv: flow や uv: directional で方向性のあるワープを付与
  3. utils: blend で素材と重ね、タイルプレビューで継ぎ目を確認
→ 地面のディテール、マスク、灰・砂・汚れなどの生成に便利
Flipbook を使ったループ表現
  1. utils: sheet decode で既存フリップブックを読み込み、フレーム単位で調整
  2. タイムライン上で繰り返し/ループ設定を行い、ノイズやワープを適用
  3. 必要に応じて export: viewport / color / mask / … で書き出し
→ 煙・火花・流体系の2D/メッシュFlipbookの更新・再利用がしやすい
合成による仕上げの最適化
  1. utils: rgba merge/split でチャンネルを整理(アルファ含む)
  2. utils: multi blend / softblend で複数素材の重ね合わせ
  3. utils: denoise / directional blur / glow / fxaa で視認性の高い最終画に調整
→ ポスト処理までノード内で完結しやすく、DCCやゲームエンジンへの橋渡しがスムーズ

成果に直結するユースケース

タイルテクスチャ/マスク制作(継ぎ目チェック)
IlluGenはタイル可能なノイズやマスクなどの2Dアセット生成に対応。継ぎ目確認は「tiling texture preview」で即座にチェックできます。
コースティクスや”流れ”のある模様(Fractal+UVワープ)
Fractal+UVノードによる歪み・流れ付与のワークフローが容易。多彩な模様表現を手軽に実現できます。
FlipbookベースのループVFX(読み込み→整形→書き出し)
Flipbookのオーサリングとエクスポートに対応(2D/非正方形も可)。EmberGen実例:Sheet Decode→タイル/ループ調整→再エンコードも公式手順で簡単。
メッシュフリップブックの作成・活用(3D表現のプロトタイプ)
Mesh Flipbooksのエクスポートに公式対応。3Dメッシュ+Flipbookでゲーム向け表現も一気通貫で試作できます。
サブグラフ/プリセットによる再利用・標準化
Subgraphやノードプリセットで再利用&標準化。カーブ/グラデのプリセットはチーム共有もOK。体験版には50以上のプリセットプロジェクトも付属。

補足(用語解説)

  • Tile Any Texture / tiling preview: タイル前提のテクスチャをその場で敷き詰め表示して継ぎ目チェック。反復ノイズやマスク作成に便利です。
  • Flipbook packing/unpacking: スプライトシートをフレーム単位で展開→加工→再パックして、ループ性やタイル性を整える実務的フローです(Sheet Decode/Encode対応)。
  • Mesh Flipbooks: メッシュを時系列で並べた連番”メッシュシート”のような概念。頂点アニメの代替や軽量再生の検討に使用します。
  • Subgraphs: ノード群を部品化して再利用。プロジェクト間で統一手順を配布しやすくします。

まとめ

📝 IlluGen 1.0 は、リアルタイム性・2D/3D同居のワークスペース・アニメーション対応・豊富な合成/UV/ユーティリティノードを兼ね備えた、実務指向のプロシージャルVFX生成環境です。Fractal ノードを起点に、UVワープや合成を組み合わせるだけで、タイル可能な素材からループVFXまで効率よく到達できます。
まずは紹介動画を見ながら、手元の素材に置き換えて試してみてください。

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