Autodesk Maya 2025.2 がリリースされました。
Autodesk Maya 2025.2では、アニメーションやシーンの効率を向上させる新機能やアップデートが導入されています。
機械学習(ML)デフォーマは、複雑なデフォメーションを効率的に近似し、キャラクタリグや群集シーンの処理を高速化します。また、USD for Maya 0.29の更新により、USDブレンドシェイプの読み込みが可能になり、LookdevX for Maya 1.5.0では、ランプノードの導入やシェーダグラフの簡単な編集が可能です。さらに、Arnold for Maya 5.4.2.1プラグインの更新により、トゥーンのトーンマッピングやノイズ除去の改善が行われ、BifrostやSubstanceなどのプラグインも最新バージョンに対応しています。
機械学習(ML)デフォーマ
ML デフォーマを使用すると、複雑なデフォメーション エフェクトを効率的に近似して、アニメーション、群集シーンのスピードを上げることができます。Maya の ML デフォーマは、機械学習に基づいて複雑なデフォメーションを近似し、迅速でインタラクティブな結果を得ることができます。ML デフォーマは近似を作成するだけですが、キャラクタ リグのポーズ設定と再生を高速化し、レイアウト アーティストやアニメータに迅速に結果を提供します。ML デフォーマを使用すると、複雑なカスタム設定を行わなくても正確に変形する互換性のあるキャラクタを作成できます。背景や群集など、精度が重要でないキャラクタには、ML デフォーマを使用できるでしょう。
USD for Maya 0.29
更新された Universal Scene Description (USD)プラグインは、USD ブレンド シェイプの読み込みをサポートするようになりました。すべてのアトリビュートを保持しながら、USD ブレンド シェイプを Maya ブレンド シェイプに読み込むことができます。
LookdevX for Maya 1.5.0
ランプ ノードが導入され、グラフ内でグラデーションを作成できるようになりました。また、異なるタイプのノードの接続は自動的に調整され、簡単に接続してシェーダ グラフに挿入できます。高度なワークフローでは、コンバータ ユーティリティ ノードを使用して、ノード タイプの変換を手動でコントロールできます。前回のリリースでMaterialX データ モデルを使用するときに、ビューポートに Arnold マテリアルを表示する機能を導入しましたが、新たにShuffle / Bump2d / Rangeノードが対象となりました。
Arnold for Maya 5.4.2.1 プラグイン
トゥーンのトーン マッピング、ボリュームのノイズ除去の改善、ライト リンクのグローバル ライト サンプリングのサポート、OSL の相互運用性の改善、OpenVDB 11 の更新、およびいくつかのバグ修正が含まれています。
各種プラグインのバージョンは、Bifrost 2.10.0.0、MayaUSD 0.29、Arnold MtoA 5.4.2.1、Substance 3.0.1が搭載されています。
新機能の詳細については Maya 2025.2 の新機能ページ をご覧ください。
その他 2025.2 で修正された項目並びに既知の問題は、 Maya 2025.2 リリースノート でご覧いただけます。