2021年2月25日

SideFX は、Houdini Engine for UE4 および Houdini Engine for Unity の無償提供を開始しました。以前は Houdini Indie ユーザには無償提供されていましたが、商用版をお使いのアーティストやスタジオにも、Houdini で作成したプロシージャルアセットを UE4 および Unity ゲームエディタに幅広く導入し、ゲームや XR 開発、バーチャルプロダクション、デザインビジュアライゼーションなど、多様な用途にHoudini アセットを利用できるようになります。

Houdini Engine のパワーにより、Houdini でカスタム UI と共に組み込んだプロシージャルツールやアセットを UE4 や Unity で読み込むことが可能になり、Houdiniの知識の有無にかかわらずアーティストが使用できるようになります。 Houdini Engine がアセットの処理を実行、結果をゲームエディタに返します。 これらのプロシージャルアセットは、コンテンツ作成のためにゲームエディタ内で機能しますが、ランタイムへの移行前にベイクが必要です。

Houdini Engine プラグインは、King の Candy Crush、eXiin の Ary and the Secret ofSeasons、Fishing Cactus の Nanotale – Typing Chronicles など、多数のリリースゲームで使用されてきました。

” Houdini Digital Assets は、我々のコンテンツ作成パイプラインにおいて必要不可欠な存在です。スタジオ全体で無料でゲームエディタ上で使用できることは、真にゲームチェンジャーです! “
Jerome Hereng | Art Director FX at Sparx* – A Virtuos Studio

UE4 プラグインは、最近バージョン 2 にアップデートされ、コアアーキテクチャが再設計され、モジュール化および軽量化がさらに進んでいます。このバージョンでは、新しいインターフェース、ワールド合成およびブループリントへの対応、その他さまざまな改良や機能強化がなされました。

お客様は SideFX Web サイトから、各アカウントあたり最大 10 ライセンスまで取得できます。それ以上の本数が必要な場合は、必要本数をこちらまでお問い合わせてください。Autodesk Maya、Autodesk 3ds Max などホストアプリケーション、自社製プラグイン、ファームでのバッチ処理には、 Houdini Engine ライセンスが引き続き利用可能です。中~大規模スタジオでの導入には、ボリューム価格が用意されています。

Houdini Engine Indie は、引き続き無償で提供、インディ制作・開発スタジオが$100K USD 未満の商用プロジェクトで利用する場合に利用可能です。

Houdini Engine for Unity 紹介動画(日英字幕付き)

Houdini Engine for Unreal 紹介動画(日英字幕付き)

FAQ

Houdini は、最初からプロシージャルシステムであることを念頭に構築されたツールです。アーティストが頻繁に行うワークフローをパッケージ化することで、同僚と即座に共有できるので、イテレーションの反復が簡単にこなせます。Houdini Engine は、Houdini デジタルアセットをパイプとして、Houdini およびそのプロシージャルワークフローをホストアプリケーションに深く統合させます。この仕組みにより、Houdini テクニカルアーティストは素早くアセットを作成し、Houdini を使っていないゲームアーティストとアセットを共有できます。

Houdini Engine プラグインは、パッケージを介して Unity プロジェクトにインストールし、UE4 GUI には直接インストールします。また、プラグインによるアセット処理のため Houdini ソフトウェア [18.5.499 以降] 一式のインストールも必要です。そしてライセンスツール経由でのライセンスのインストールが必要です。

新しい無償ライセンスを使うには、Houdini 18.5.499 以降のビルドが必要です。古い H18.5 ビルドのライセンスツールを使うことは可能ですが、新しいライセンスタイプの認識には 499 以降のビルドのプラグインが必要となります。

Houdini Engine は、UE4 および Unity プラグイン向けの商用ライセンスを無償で提供します。また、Indie ライセンスでは、すべてのプラグインが無償です。その他ホストアプリケーションおよび独自開発プラグイン、ファームでのバッチ処理については、有償の Houdini Engine ライセンスが提供されています。中~大規模スタジオでの導入には、ボリューム価格が用意されています。

UE4 および Unity 向け Houdini Engine プラグインが無償になります。これは、スタジオが Houdini Engine ライセンスの不足を心配することなく、Houdini デジタルアセットを含むゲームレベルでコラボレーションできることを意味します。こうなれば、アセットを広範に導入できます。

いいえ。今回のライセンスは、Unity や Unreal での作業を可能にするものです。バッチ処理、レンダリング、Maya や Max のプラグインには通常の Houdini Engine のライセンスが必要となります。

いいえ。今回の発表は商用版ユーザ向けのものです。Indie ユーザは、引き続き無償の Houdini Engine Indie ライセンスを3 ライセンスまで使うことが可能で、このライセンスは Unity とも Unreal プラグインとも動作します。この発表は STEAM経由で Houdini Indie を購入したお客様にも影響はありません。

いいえ。プラグインは、ゲームエディタ内でプロシージャルアセットを使用可能にするものです。しかし、ゲームがコンパイルされると、自動的にベイクされ、アセットはゲームプレイで使用できます。インスタンス化をサポートするようアセットをセットアップすれば、効率的なゲームプレイが可能になります。

答えは「はい」でも「いいえ」でもあります。このライセンスは、Houdini GUI へのアクセスは提供しませんが、Houdini で作成されたデジタルアセットは、すべての機能を使用でき、ゲームエンジンと互換性のあるデータを出力します。このようにして作られたアセットは、Unity および UE4 に持ち込み可能なツールセットとして機能します。こうしたツールは、Houdini Core または Houdini FX を使って社内で構築することも、サードパーティが構築したものをオンラインで共有または購入することも可能です。

いいえ。Session Sync は、ゲームエディタと隣り合わせて Houdini を実行する機能です。2 つのアプリケーションは同期され、一方で加えられた変更はもう片方に反映されます。Session Sync は Houdini GUI を利用するため、無償のライセンスではこの機能にアクセスできません。GUI と Houdini Engine プラグインの両方を同時に実行するには、Houdini Core または Houdini FX ライセンスが必要です。

PDG は、タスク分散と依存関係管理のために設計された Houdini 内のツールセットです。これらのタスクは、Unity や UE4 にロードするデジタルアセットに組み込んで、エディタ内で処理することが可能です。Houdini Engine ではアセットをロードしたりタスクを分散することはできますが、タスクの処理には、ローカルのコアを使うにしても演算ファームのコアを使うにしても、有償の Houdini Engine ライセンスが必要です。