2021年5月に開催したセミナー『Houdini 18.5 Lightning [稲妻] Seminar』のオンライン動画およびセミナー内で使用した各種データをご用意致しましたのでご案内させて頂きます。
こちらは Lightning Seminarのシミュレーション動画を短くまとめたダイジェスト版です(特典ではセミナー本編を全て収録しています)。
Houdini Core または Houdini FX を新規ご購入頂いた方へ、ご購入特典の追加特典としてご提供致します。また、弊社または弊社パートナー様より、Houdini製品をご購入頂き、2021年6月時点でAUP契約期間または年間ライセンスが有効なお客様にもご提供致します。
※上記は、対象のAUPユーザー様へメールにてご案内しております。まだ、弊社よりメールを受取っていない場合は、お手数ですがこちらまで、E-Mailにてご連絡をお願い致します。メールが届いていない場合は、迷惑メールとして処理されていないかもご確認下さい。
『Houdini 18.5 Lightning [稲妻] Seminar』内容について
このセミナーでは、Houdini 18.5 を用いたパーティクルベースの稲妻の作成について解説します。
初めに稲妻がどのようにして発生するのかその仕組みを理解し、ビジュアル表現を行う上でどのような要素や、パターンが必要なのかを捉えます。
稲妻の構成要素を元に、稲妻を構成する中心(Trunk)となる放電路の作成、その放電路から伸びる分岐したより細かな放電路(Branch)の形成、放電経路の直径の調節、レンダリングを行う際のマテリアルの調整 について、一連の内容をご説明します。
- 稲妻発生の仕組み
自然界における雷の発生の原理、稲妻の発生パターンを解説します。
現実の雷は一方向にのみ進展する現象ではありません。大気は絶縁体なので、電気の流れやすい方向に 流れていきます。そのため、肉眼では枝分かれしているかのように見えます。- 放電の仕組み
- 雷の発生パターン
- 下向き放電
- 雷雲内放電
- ストリーマ など
- 放電路の作成
電気が流れる経路を「放電路」と呼びます。放電路の形成は、パーティクルを使用して設定します。実際の雷は空気中の電荷の配置によって、放電路が形成される空間上の位置が決まりますが、ここでは制御を容易にするために 、パスを使用した制御方法を試みます。
- 雷の発生領域の設定
- 開始点と終点の設定
- 経路探索
- 分岐構造の作成
分岐構造の生成手段はいくつかあります。本セミナーでは、進展する放電路を再現するために 、放電路を構成するポイントを確率的に選択し、サブエミッターとして設定します。
- 放電経路を構成するポイントのグループ分け
- サブエミッターを使用した分岐の作成
- 放電路の厚み設定
放電路に対して電気が流れる挙動を表現するためにメッシュ化を行い、局部的な厚みを与えます。 パーティクルシミュレーションでは再現が難しく、最終的なレンダリング結果にも影響を与えます。その挙動の再現は可能ですが、レンダリング時に放電路の幅が一律となって表示されます。この問題を回避するため、放電路をポリゴン変換後ノイズを加えて歪みを与え、widthアトリビュートの値を調整して、放電路の先端と中央部分の直径を変更します。この操作を行うことで、不規則性をもたせ、放電路の幅が一律となることを回避します。
- 放電路のメッシュ化
- widthアトリビュートを使用した太さの調整
- マテリアルの設定とレンダリング
放電路の色味を設定する際には、uv情報を活用します。 放電路は温度が一律ではないために 、発光している時は色味が斑らになってしまいます。
- uアトリビュートの取得と制御
- Blurの設定
- Glowマテリアル、Geolightの設定
>> Houdini 18.5 Lightning [稲妻] Seminar 詳細はこちら
Houdini について
Houdiniは、優れたパフォーマンスと飛躍的で使いやすい新機能を併せ持ち、あらゆるCGプロフェッショナルに、パワフルで使いやすい3Dアニ メーションのユーザエクスペリエンスを提供します。CG業界のUI標準に合わせて設計された新しいユーザインターフェースにより、制作時間を大幅に削減し、プロダクションパイプラインの柔軟性を高めるパフォーマンスを享受することができます。