Autodesk Maya 2025.3 がリリースされました。

Autodesk Maya 2025.3 ではさまざまな新機能や改善が導入されました。グラフエディタでは、ズーム時にキーのサイズを自動調整するオプションが追加され、キーフレームの編集がより効率的になりました。また、Mayaと3ds Max間で統合されたブール演算エンジンが導入され、ブール演算の信頼性と予測可能性が向上しています。ArnoldにはOpenPBRシェーダが実装され、金属反射や光沢表現が改善され、LookdevXでも対応しています。さらに、Bifrost 2.11.0.0では、テクスチャサンプリングや新しいデータブラウザが追加され、Flow Wedge機能を使ってクラウド上でシミュレーションを効率的に処理できるようになりました。

グラフ エディタの改善

グラフ エディタのズーム時のキーのサイズ変更を設定できるようになりました。アニメーション プリファレンス(Animation Preference)のズーム時にキーのサイズを自動変更(Auto-resize keys on zoom)は、縮小ズームするときにグラフ エディタのグラフ ビュー内のキーのサイズを変更します。縮小ズームしてもキーを同じサイズに保つ場合は、このオプションをオフにします。これは、高密度のキーフレームを持つカーブを編集する場合に便利です。ズーム時にキーのサイズを自動変更(Auto-resize keys on zoom)の既定の設定はオンです。また接線ハンドル サイズ(Tangent handle size)と接線の太さ(Tangent line thickness)を使用すると、接線の外観を制御できます。

ブール演算の改善点

ブール演算アルゴリズムが 3ds Max に合わせて更新されました。これにより、Maya と 3ds Max 間で共有される統合されたコア ブール演算エンジンが有効になります。この更新により、ブール演算の予測可能性と信頼性が向上しました。

 

OpenPBR サーフェスシェーダ

ArnoldにOpenPBRシェーダが実装されました。OpenPBR サーフェスは、Adobe および Academy Software Foundation とのコラボレーションによって開発された Standard Surface の進化版です。多くの改良が行われ、特に光沢/ぼかしモデルと、金属反射のパラメータ設定が改善されました。OpenPBRはLookdevXでも対応しています。

 

Bifrost 2.11.0.0

Bifrost 2.11.0.0 には、テクスチャ サンプリング、デバッグ用の新しいデータ ブラウザ、Flow Wedge のテクノロジー プレビューを含む多くの機能が追加されています。Flow Wedging プラグインを使用すると、パラメータのバリエーション(「ウェッジ」)を含むシミュレーションをクラウドに送信して、コンピュータのリソースを解放し、結果を待つ間に他の作業を行うことができます。生成されたキャッシュを簡単にロードして比較できます。

各種プラグインのバージョンは、Bifrost 2.11.0.0、MayaUSD 0.30、Arnold MtoA 5.4.5が搭載されています。

新機能の詳細については  Maya 2025.3 の新機能ページ をご覧ください。
その他 2025.2 で修正された項目並びに既知の問題は、 Maya 2025.3 リリースノート でご覧いただけます。

※2024年10月29日(火)までは、これまでと同様のお手続きでご購入頂けます。

2024年11月11日より、オートデスク サブスクリプション製品の新規購入と契約更新のプロセスが変更されます。
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